新型コロナワクチンについて
ファイザー社のワクチンが日本でも接種開始されました。私たちの街戸田市でも、市役所内にチームが立ち上がり、関係各所との調整に緊褌一番で臨まれていると聞いています。
どんな薬も一定のリスクを抱えています。主作用に対して副作用があります(ワクチンでは副反応と言います)。私たち薬剤師は、効果だけでなく常にこの副作用を頭に置き、皆様の薬の服用を見守らせて頂いております。抗生物質の下痢のように薬の性質から想像しやすいものもあれば、特定の胃薬でせん妄が起こるといったこともあります。また、ピルでも喫煙者には血栓が起こりやすい、というように、特定の条件下で副作用のリスクが上昇することもあります。発売前に十分データを集めて議論され、発売後もモニタリングするのが薬のたどる唯一の道なのです。
今回ファイザー社のワクチンがスピード承認され、国公立のコロナ最前線医師、看護師から接種が始まり、いずれ私たちの番が来ることでしょう。また、いろんなメーカーからいろんな作用タイプのワクチンがスピード承認され、その時は私たちは、安全性に関する多少の不安を抱えながら接種することになります。ワクチンを摂取することが、自分のためでもあり集団免疫を獲得する社会的な使命でもあり、でも副反応少し怖いかな・・・・・・。
では、どうしたら良いでしょうか?残念ながら私は正解を持ち合わせてはいません。できる事といえば問診票の記入を細かく記入して接種に臨み、接種後の体調変化に敏感になることでしょうか。収束まであと2年くらいかかるという専門家もいる中、感染対策以外主体的に新型コロナに立ち向かう唯一の方策がワクチン接種です。薬の専門家として、日本人接種者の動向を注視して行きたいと思います。