ニーズを知る もうすぐホワイトデー!50をゆうに超えたbig totoroですが、この手のイベントは力が入ります。貧乏で買えなかった20代、独りよがりな選び方をした30代、勘違いの40代とことごとく失敗してきた。 「薬剤師って相手のニーズを読む仕事じゃないの?」 患者さんがどんな情報を欲しがっているのか、そもそも今時間がなくて1秒でも早く薬局から帰りたいのか察知して対応しなければならない。無論若い頃は独りよがりな対応で、相手に伝えたい情報を伝えないと我慢できなかった。全部説明できるとスッキリした。だけど患者さんの顔は?患者さんが家に帰った時にどれだけの注意事項を覚えてる?関係ないとまでは言わないが、自分のスッキリ度>患者さんの理解度の図式は否定できない。 それから歳をとっていくらか気持ちに余裕も出てきて、わかったふうに対応する。(わかってますよ、子供が風邪で辛そうだから早く帰りたいんですよね!)勝手に妄想し気を利かせたふりをする。ここでの図式は「ちゃんとあなたのことわかっていますよ」>患者側の真実。本当は帰りたくて困っていたのか苦い薬の飲み方を今この薬剤師に聞くべきなのだろうか?という困り顔なのか、はたまた別の理由なのか。たまたま妄想が当たることもあるが、勘違いの方が多かったような気がする。 そして現在花粉症がひどく鼻をかみすぎて左耳がよく聞こえないトラブルに巻き込まれています。患者さんへのインタビューも一苦労。聞き直すことも多い。こんな状態でハッと気づいた。投薬台と呼ばれる薬を交付する場所で全てを完結させようとしすぎていたのではないだろうか?患者さんと直に対面して得られる情報はとても多い。多いが故にその場所に頼ってしまっていたのではないか。50代のテーマが浮かんだ。薬を飲む前から飲んだ後まで、いろんなピースをはめこんで完成していこう。歳をとった分いろんな角度からものを考えよう。こちらも人間、患者さんも人間。今日の正解、明日の不正解かもしれない。そんなことを考えながら患者さんの笑顔を探して行きたい。 投稿ナビゲーション SMILE NEWS LETTER No.2 SMILENEWSLETTER No.4